青木建設
質問の多い工務店
最後にたどり着いた工務店は、
質問の多い工務店でした。
2020.02.07 | スタッフブログ
■H様邸は、
以前より建て替えをするか、リフォームをするのか検討中のお客様でした。
築60年(昭和33年竣工)の木造2階建ての(延べ床75坪)のお宅で、
平成10年に北側増築と水廻りのリフォーム、東側和室をLDKに改修
平成15年に2階部屋を内装リフォームし洋室に改修
とリフォームをされ大切に使い住まわれているお宅です。
今回、2間続きの和室や暗くて使いづらい北側の部屋
LDKからは、いったん廊下に出てぐるりと廻らないと行けない水廻り(浴室・洗面・勝手口)
改修によってできてしまった、床の段差
特に東側のお父様の部屋は、kitchenから出入りしダイニングへここにも6㎝の段差が、トイレも近くにあるのだが
いったん降りてぐるりと回りトイレにここにも段差がありました。
こんな事やお困り事をヒアリングしお客様と一緒に考え使い勝手の良い間取りへと耐震も考慮し設計に入りました。
●耐震補強 改修前評点0.18→改修後0.74 評点0.56アップ
『徳島県木造住宅耐震事業』申請も行い補助金をうけ施工するようになりました。
施工状況を順番にご紹介しますね。
【LDK】
before
●工事中
対面kitchenを撤去しその後ろにあった収納も撤去しました。
そうする事で、洗面室や北側の勝手口直接行くことが出来るようになります。
そして、2階の壁直下に耐震壁を新設することができ、構造的にも良くなりました。
after
bfore after
【洗面脱衣室】
before 工事中
after
【東側familyCloset】
before 工事中
after
【東側洋室】
before
10帖の洋室と段差のあるトイレ
工事中
●段差のあったトイレ部分を減築し 10帖の洋室を7.5帖に間仕切り トイレと収納を新たに設けました。
after
【西側廊下と北西の納戸】
before
西側廊下から納戸への出入口 北西の納戸
●工事中 6帖の納戸を廊下からの収納とWalkinClosetへと改修しました。
こちらも、収納を間仕切る壁が 2階を直接受ける耐震壁にすることが、出来ました。
before after
【和室 続き間】
before
●工事中 和室の耐震工事では、耐震障子を設置するため根固め土台を施工しました。
H様邸は、伝統工法の木造で柱が直接基礎石にのっている構造と成る為、この様に根固め土台により補強しました。
耐震障子の施工
after
【感震ブレーカー】
before
地震雷あんしんばん(Panasonic製)取付
after
~耐震リフォームを終えて~
水廻りへの家事導線が良くなりLDKは、16帖→23帖に広がりWalkinClosetやfamilyClosetと
各収納が充実し使いやすい間取りになりました。
お父様の部屋も工事途中で天井高さを6㎝低くなるのですが床をバリアフリー化することで
livingへの出入りも新設したトイレへも段差無く出入り出来るようになり、お父様に喜んでいただけました。
北側の部屋は、外部にあった差し掛けを減築しアルミ製の洗濯干し場にすることで、北側の部屋も明るく成りました。
和室の続き間は、木部(柱・長押等)を美粧し格子細工の障子を組替え耐震障子で補強する事で、元々の和室の雰囲気を残しもう一室は、耐震壁の補強に伴い和室から洋室へとリフォームする事で、使い勝手の良い表の間へと成りました。
住みながらの工事では、(かたずけ荷物の移動)→工事→(荷物の復旧かたずけ)を前期・中期・後期と3工程に分けての工事となりました。H様、ご協力ありがとうございました。
工期7か月と大工事でしたが、とても良いリノベーションができたと思います。 T・Kura